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17/02/20


村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を先日ようやく読みました。

ちょうど9月の個展のDMができた頃に話題になって、DMお渡ししたかたが、絵をみて、「コンビニ人間」の話をしてくださったりして、ずっと気になっていたのですが。


想像をはるかに超える、シニカルさと冷徹さ。

帯文読むと、ああそういう女性の話かと思ってしまうんですが、それどころじゃなくて、もっと深刻で、
普通でない女性が幸せになれるかどうかとかそういう問題じゃなくて(そういう問題の本かと思われた)、
普通でない人間が世の中から排除されるかどうかという話だと感じました。
帯文やさしすぎでは…。

一貫して冷たく、人物にしろ展開にしろ人情味がありませんが、
それでも普通でなくて、普通にならなければいけない理由がわからない主人公に、共感してしまう部分が少しあって、
こりゃ私も排除されるかなと思ったのですが、
そういう自分にとって、ラストはほんの少し希望がもてました。ほんとに少しだけど。
普通でなくても、排除されても、そのままで生きるという選択もできると、思えるような気がしたのです。

普通みんながこうする、ということは、特に理由がなくてもいいのに、
普通のことをしないのには、何か理由がないといけないようで、
そういうことがずっとわだかまっています。
二十代も半ばを過ぎたせいか、日に日にそのわだかまりが強くなってしまい、悶々としてしまいます。

そのわだかまりが晴れることも、原因が解決することも何もないけれど、
普通でない選択を、認めてくれているとも、肯定しているとも感じないけれど、
ただ、その選択が無いわけでは無い、というとてもかすかな「有り」を感じました。
閉ざされてはいないと思いました。
閉ざされていないなら選択はできる。ただ、それを選んでどうなるかは保証されませんけど、相変わらず。
なんかやはり、ほとんどポジティブな感覚がないなあ、改めて考えても。

時代が違えば、やっぱり「普通の幸せ」を保証されるラストになるのかもしれないと思います。
でもそうならないから、安心できない人はできないのでしょう。
そうならないから、この時代の本なのだろうと思いました。
そうならないことがこの本の衝撃かもしれません。

読んだ人にもわからなそうな感想で失礼しました。
ちなみに一気に読みました。


ちなみに画像は特に関係なく。いつも特に関係ない画像をアップしておりますが。


ちなみにシニカルということばは、高校の時分、服装検査のときに隣のクラスの担任に、
「意外とシニカルだよねえ」と言われて覚えました。
意味を知ったのはずいぶん後でしたが。
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