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16/01/04

旧年中はたいへんお世話になりました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

img277.jpg

2015年はいくつかお仕事もいただいたりグループ展に参加させていただいたり、ありがたい年でした。
賜りましたたくさんのご厚意に感謝申し上げます。
2016年も、ますます幅を広げて動けるよう精進いたします。


年末年始は今の実家で過ごしたり地元に行ったりして、現在餅に囲まれて暮らしてます。餅大好き。
あと地元に帰って衝撃だったことのひとつは、通過点の藤野で「緑のラブレター」が開いていたことです。
ご興味ございましたら「藤野 緑のラブレター」でご検索ください。去年もこんなことを言ったような気が。


で、新年早々、地元に帰ったついでに山梨県立博物館に行きました。
という話をこれからしますので、このへんで読むのやめていただいていいです。
みなさまの新年のご多幸をお祈り申し上げます。


DSC_3235.jpg
現地での写真がないため年末に東博で撮った土偶(山梨県笛吹市出土)の裏。
(こんなに山梨でバリバリ縄文してたのもっと早く教えてほしかった)

東博の初詣の前に山梨の博物館に初詣することになるとは思いませんでした。
県立博物館は、昨年秋にやっていた開館10周年の富士山展がおもしろそうだったんだけど行きそこなって、
ていうか開館した中二のときに学校で連れて行かれてからもう10年経つんだな。経ったんだな去年で。
人も多かったし新春企画を色々やっていたし、がんばっているようで安心しました。何の心配。

特別展の「天の虫のおきみやげ」という養蚕業にまつわる展示や、常設の縄文土器とか木喰(弟子)の木版とか仏像とか、泥面子とかみたんですけど(常設がポリューミーなのは良いことです)、長くなるので、
色んな意味で一番大物だった、広重の話をします。


存在は知っていたけどまさか出ているとは、そしてあんなにデカイと思いませんでした、
広重が甲府に出張してきて描いた、道祖神祭の幕絵。

現在の地元でこそ、どんど焼きで団子焼いたり芋焼いたりするくらいのもんでしかないですが、
(この団子、元をたどればおカイコの繭を模したものであるらしいことが特別展でわかりました。)
かつての甲府ではたいへんに派手なものであったらしく、江戸や京都から絵師を呼んで幕絵を描いてもらい、それらを通り沿いにずらっと吊るして飾り付けたのだそうな。甲府の文化レベルすげえな。超贅沢。
だのに明治に入って祭がなくなってしまい幕絵はほとんどが廃棄。許さん。京都の絵師って誰だったんですか。

自分が幕絵のことを知ったコトの起こりを説明しますと、広重の富士三十六景に「甲斐大月之原」という、秋の草花が何もない野っぱらに伸びたり咲いたりしているカワイイ絵があるんですが、
それをある日唐突にみたくなって検索かけたら広重の甲府出張の話が出てきて、日記やスケッチ帳をつけていたことまでわかり、
ってことは旧甲州街道つまりは前の実家のすぐ近くのあの水路の向こうの道通ってるじゃんハアーーー!!??
となったのがおそらく二ヶ月前くらいですが、
今回博物館に行ってまあ関連資料でもあればいいわなと思っていたのが、まさかそのものズバリの実物があるとは思わなんだ。
幅は10メートルくらいあるそうです。

横長の超特大画面に不慣れなせいなのか、それとも弟子の補修が入っているせいか、
伸びやかさには欠けて妙な緊張を感じる絵ですが、奥行きの感覚と青の発色が良いです。
よほど青にはこだわったらしく、上下の雲や水面(画題は東都名所洲崎、川で蛤を採っている絵なので)、一人ひとりの着物や背景の石垣などなど、どこをみてもどこかしらに青が使われています。水面の青はふわっと幕にしみ込んでさわやかです。

それで奥行きなんですけど、広重の浮世絵版画、特に風景画なんかみると、遠くの方の人物はやけにサラッと描かれておりますね。それが幕絵の大きさになりますと、遠くの方の人物もかなりの大きさになりまして、この大きさが浮世絵版画の画面サイズにそのままいきましたらかなりのクローズアップになることと思うのですが、
それが結局遠くの方なもんだから、相変わらずサラッとしているんですね。
近づいてみてずっこけそうになったよ。あなたこの大きさでもコレなんですか。そういうとこ大好き。

でも逆に言えば大きさに惑わされずに全体をみてるってことなんですね。あの大きさであれだけの抜きはちょっと勇気要るんじゃないですか。
描かないって勇気が要るんですよ。

隣にあったタッチパネルで解説をみていたら、幕絵の下絵をもとに飾り付けていた状態を再現というのがあり、
通りの両側に沿ってずらーっと吊り下げその間を歩くのが正しい(状況)らしい。
ということは真正面から全体をみるというよりは、幕絵に沿って歩きながらみるというのが近いんですね。
というわけでやってみた。なるほど絵巻みたいだ。巨大絵巻。歩きながら絵が流れていく。

どのへんの通りに何を飾りつけたというのも少しわかっているらしく、これもタッチパネルでみていたら、広重は他に東海道なども画題にしているらしい。歩きながら巨大な東海道の絵などみたら旅気分だね。
ほかの絵師も少し、歌川芳年って人いましたけど、ひょっとしてあの芳年ですか。ちっさい図版もありましたけど残ってるんですか。
おい。他のなんで捨てた。なんで急にそんな文化レベル下がった。

甲州日記についてのパンフは品切れでしたが、見たことある図版も多かったので見本で満足。
関東大震災で半分焼けた分も文字起こしはしてあるそうですが、どこで読めるんでしょうか、私には無理ですか。


それはどこだってそうなんだろうけど、田舎でなんにもなさそうなところでも、足下に積み重なったところをみてみるといろいろあるんだね。世の中おもしろいことばっかりだね。


田舎にいた頃はそれらしくないものの方が好きで、お味噌汁や漬物よりもオムライスやハンバーグに飛びついていたように思うのだが、外に出てしまったら都会のオムライスがすごすぎてついていけず疲れて、お味噌汁や漬物に戻ったら意外とおいしかったみたいなフシがあると、相変わらず梅干しが食べられないわりに、思ったんですね。最近になって。
って言ってみるとマイナス思考っぽいね。都会のオムライスの味もわかるようになろう。お味噌汁や漬物もコンプリートしてるわけじゃないからもっと食べよう。
そんな新年の抱負のような、そうでもないような、〆。
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