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15/02/17

DSC_2663.jpg

※陶芸体験でお茶碗を作ってきた話ですが、肝心のお茶碗の写真を撮るのを忘れました。
ご容赦ください。


今うちで使っているお茶碗が小さくて、もっとたくさんごはんが食べたくて、
しかしお茶碗というものは毎日使うものであって、
そうするとやっぱり気に入ったものを永く使いたいわけで、
どうせならもう、こいつしかいない!とキュンとくるようなのに出会って添い遂げてみたいわけで、
しかしピンとくる出会いを求めていてもなかなか滅多に巡り会えるものでもなく、
ちょっといいかもと思っても、いや、もっといいのがあるかもと思いとどまってみたり、
そういう堂々めぐりにはまりこみかけた頃に、ふと思い立ちました。

そうだ、藤野行って作ろう。

藤野というのは自分の地元の隣の町でして、山の中に陶芸の体験とかできる施設があって、
最後に行ったのは小学生かそのくらいだと思うのですが、ここにきて急に思い出したのです。
木工やガラスはやってみた覚えがあるのですが、思えばなぜか陶芸だけは手を出したことがありませんでした。
おそらく地味さばかりが子どもの頃の私には見えていたんでしょう。それよりも目先の華やかなものばかりに目がいくガキだったんだろうな。
それが今、織部とか仁阿弥とか、わざわざ切符買って観に行くような人間になってしまった。

自分で作ったお茶碗だったら、そりゃ文句の言いようもないだろう。

で、中央線のって1時間半くらい。
大学の遠い方の校舎より近い(苦笑)


DSC_2653.jpg
時間がはんぱだったのと、やっぱり懐かしかったので、作り始める前に建物の周りをうろついてみました。
芝生の広場があるんだけど、こんなに小さかったっけ?と思いました。これが大人になるということか。
広場の隅から、川におりられるのを知っていたので、おりようと思って行ったら、
冬期は柵が閉まっていて進めませんでした。無念。
柵の間から手を伸ばして撮った写真。川へおりていく階段。

人はあまり多くなくて、のんびりとしていて、まあ日曜だってそんなに混むわけじゃないそんなところなんですけど、
ひと気のないひっそりとした一角に扉つきの本棚があって、開けたら年季の入った陶芸の本がたくさん入っていて、
乾山をひっぱりだしたら埃かぶっていて、
こりゃ不憫だ、私が読んでやろう、とあつかましいことを思って、乾山とか織部とか青磁とか、日本の民窯とか、ひっぱりだして眺めました。
「くらわんか焼」っていうのがあるんだって。名前からツボ。


で、ようやく陶芸をやった話をします。
最初にお茶碗の基本の作り方と、飾りや取っ手の付け方だけ教えてもらって、
あとは放っておいてもらえたので、黙々と作れました。たのしい。

粘土を実際に触って、形を作ってみると、
思っていた以上に、静かな、でも強い力が必要な仕事でした。
どちらか片方の手でも、こめる力が弱いと、思い通りの形になってはくれないし、
だからって乱暴にすると、危ういことになってしまうし、
それでいて厚さとか、360°の形とか、気に配るところはたくさんあって、
しかものんびりやっていると、粘土が乾いて固まってきちゃったりして、
濃密で、真剣な時間が必要な仕事でした。
乾山も、道八も、今までたくさんの陶器を作ってきた先人たちが、
のびのび作っているように見えても、この真剣な仕事をしてきたんだなあと、実感つきで思いました。

まるっこい形が好きだから、まるっこい形にしてみるわけですが、
それだけでも、自分が一番これだ!と思う曲線を、どの角度からも与えるというのは苦戦します。
それでもどうにか形をつくりあげて、調子に乗って、春紫苑の飾りなどつけてみたりしちゃったのだけど、
ちょっと野暮だったかなあと反省しています。そのままでもかわいかったな。飾りに一番時間かけちゃったけど。
ちなみになぜ春紫苑なのかというと、春紫苑って描きやすいんだよ...かわいいし...
余り粘土でついでに梅の形の小皿を30分くらいで作ったのですが、そっちのほうがかわいかったかもしらん。
とはいえ写真を撮り忘れたので、完成品が届くまでわかりませんけど。3月末に来るそうです。

結局3時間半くらいはいじっていただろうか...
(飾りとか根をつめなければもっと早いはず)


DSC_2659.jpg
帰りのバスが40分くらい待たないとなかったので、駅まで歩きました。40分くらい。でも結局バスに追いつかれなかった。
橋から景色をながめて、あの橋の向こうに橋があることも、その向こうに前に住んでた家があるのも知ってるのに、
帰れないというのも不思議なことだなあと、ひとごとのように思いました。
めずらしく空がきれいに撮れた。


ちなみに、私のことを知っている人はだいたい察しがつくと思いますが、全部ひとりで行った。
しかもどこもひと気がないから、端から見たら傷心旅行みたいだった。
無事に生きて帰ってきた。

そういえば、このところ山に帰りたいと思いながら都会を歩くことが増えてきたので、
(基本的にいつも帰りたいけど時期によって波がある)
しかもその前日特に顕著だったので、
今行ったらあぶないかなとも思ったのだけれど、大丈夫でした。生きて帰ってきた。


お茶碗はやく届くといいな。
もっと作りたいな......(沼の始まりを感じる)
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