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14/04/03

新年度。
当たり前なんだけど本当に電車賃があがっていました。当たり前なんだけど。


というわけで卒業後最初の展覧会はこれでした。最終日に滑り込みました。
そろそろ卒業を引きずるのやめた方がいいかな?つくづく引きずるタイプ...

増税したり一応社会人ってことで学生料金で入れなかったり、多々切り替わりましたが、
絵をみたり展示をみる姿勢はそのままで吸収しようと心に誓いつつ行ってまいりました。
しかし色々バタバタしていてけっこう久しぶりの美術館で、最終日で人も多か
ったし展示自体もすごく大きいし、気持ちが落ち着くのにかなり時間がかかり。
入ってすぐのところに大観と狩野芳崖があったのですが、色んな意味で「高い...」と思ってしまったのです。
いかんいかん気持ちがついていっていない、と思いつつまだざわざわしたまま「悲母観音」を眺めていると、ベビーカーに乗った子どもが通りかかり、
悲母観音を指さして「きれいだねえ、きれいだねえ」と言ったのです。
それがすごく腑に落ちました。
そこからだんだん、落ち着いて今までと同じようにひとつひとつの絵と向き合えるようになりました。
なんかもう、それでいいんじゃないかって気がしたよ。「きれいだねえ」でいいんだねえ。

近代~現代の日本画なので、写実表現も出てくるのですが、
やっぱり日本に昔からある表現(デフォルメ)のあり方が面白いなあと思っているので、興味を持った絵はそれを受け継いでいるものが多かったと思います。
近代になってその写実と古来の日本の表現との間で苦しむ姿も垣間見えたりして、危うさを感じるものもありました。
でもそれは、危うさを感じさせない古来のデフォルメのあり方の巧みさを再確認することにもなりました。
やっぱり遡れば遡るほど原初的な欲求で描いているように見える。そこへかえることを忘れたくないですね。

あと日本には自然、花鳥、四季、へ向けたまなざしがずっとあって、これにとても共感できるから自分は日本画が好きなんだろうと思う。この話前にもしたかもしれないけど。
故郷の四季、風景を巻物のように長ーく描いた大作がありまして、
すごいボリュームで、とてもきれいだったしモチーフを見つめるまなざしが素敵で、長くみていたのだけれど、
私はおそらく、あの絵をみていて羨ましいと思っていたのだと思います。
故郷や自然を見つめる目を、拭いきれない郷愁を、あんな風に絵にできたら本当にいいだろうなあ。

自然のつくるものには勝てない、と常々思っているところがありまして、
どんなに美しいものをつくろうとしてもやはり自然に勝る美しさには至らない、と。
でもそれは諦めではなくて、むしろ、それでも美しいものや面白いものをどんどんつくっていくから人間って素晴らしいなと思うのです。

あと水墨画が何点かありまして、見つけるたびにおっ!と思って寄っていってたのですが、それで気づいたのですが、
私は墨が好きなのかもしれません。実は。気づくの遅すぎ。
でもこういうのよくある、じわじわ気になっててだいぶたってから「あ、好きだったんだ」っていうやつ。私が何かを好きになるパターンのたぶん8割くらいがそれです。
もともと黒は、自分の絵にはあまり使っていなかったけど好きでした。
付けペンで引く墨汁の線もやけに好きでした。
ってことは墨も水墨も好きでおかしくないじゃんね。考えてみればね。
そういえば芦雪の屏風も襖も、若冲の水墨も墨...暁斎の絵日記も...なぜ気づかなかった...。
墨の色と水だけであれだけ描くんだからすごいですよね水墨...カッコイイ...。
とりあえずこの気づきは今回の収穫。
あと掛軸も好きみたいですね、見つけるとうれしくなってたから。いつか作ってみたりできるかな。

あとは近現代の画家についてはまだまだ明るくないので、
知らない作家の名前を知れたり、なんとなく知っているだけだった作家の作品をちゃんとみられたり(小倉遊亀の絵とかよかったな...)、
この画家の絵をもっと見てみたい、と思える絵に何点か出会えたり(前田青邨の水墨、北澤映月の女性、よかったな...)
というのも収穫でした。復習いたします。

展示の感想をつれづれなるままに書いているとオチがなくて困ります。
とりあえず会期ギリギリでも飛び込んで大正解だったと思いました。超ありきたりな締め!

どっとはらい。
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